コンサルティング事業部 市川です。
これから毎週木曜日にコンサルティング事業部メンバーでブログを更新していきますのでよろしくお願いします。
サクシードでは2016年4月よりM&Aアドバイザー支援サービスをスタートしました。今回は、M&Aの正しい知識と現状をお伝えし、中小企業経営者にとってM&Aが事業戦略の一つとして身近に感じてもらえるよう更新していきたいと思います。
M&Aと聞くと、「大手企業がやることで中小企業は関係ない」とか「会社を売るって従業員への裏切りだ」などのネガティブな見解がまだまだ多いのが現状です。
たしかに新聞やニュースなどのメディアに取り上げられるのは「大手企業が海外企業を買収した」などの大規模なM&Aが多いです。最近ではソフトバンクによる英国の半導体設計大手ARMを3.3兆円で買収したM&Aが話題になりましたよね。
しかし実は日本全体のM&Aの内、公表されているデータ上では契約金額が100億円以上のM&Aは全体のたった6%しかないのです。さらに、10億円未満のM&Aは全体の約40%もあり、近年明らかにM&Aの主役が中堅・中小企業になりつつあることが分かります。
読者の皆様にも今後M&A仲介業者等から買収・売却情報が多数寄せられるようになるでしょう。でも実際に中小企業がM&Aによって買収、売却を目指すときに、忘れがちになってしまうことがあります。
それは「M&Aは目的ではなく、戦略的手段である」ということです。
買収は自社の経営をさらに飛躍させるため、売上増加のため、技術革新のためなどの目的。
売却はハッピーリタイヤのため、事業承継のため、事業の選択と集中のためなどの目的。
各企業によって目的は様々ですが、いざM&Aを進め始めるとM&Aすること自体が目的化してしまい、うまくいかないことが多く見られます。目的を明確にすることがM&Aを成功させるための第一歩です。
M&Aは、目的とタイミングが成約する際の最大のポイントになります。
次回はM&Aのタイミングについてお伝えします。
現在M&Aについて検討されている方は是非弊社にご相談ください。