IT事業部のYです。

先週末、サッカーJリーグが開幕しました。今年のJリーグはDAZNが放映権を取得(10年で2100億円!)したことが話題となっていました。DAZNは昨年夏にサービスを開始したインターネット動画配信サービスで、世界中のいろいろなスポーツをライブ中継しています。

スポーツ中継は、スタジアムの雰囲気や選手の動きなど、どれだけ現地で観戦している雰囲気を視聴者に届けられるか、というのが満足度の要因の一つになります。
(他には、選手情報や試合の各種データの表示、実況解説、カメラワークなどなど)

さて、昨日・一昨日のJリーグ中継。
強豪チームや有名選手が加入したチームなど、注目度の高い試合に視聴者が集中しました。その結果、画像が頻繁に止まる、読み込みを示す表示が出たまま、などなど、開幕してからいろいろな「不具合」が出ており、いろいろな報道でも取り上げられています。

ある試合ではほとんど満足に試合配信できなかったため、その試合の動画全編をYoutubeに公開したとか。

これでは、視聴者の満足度を満たしているとは言えません。

地上波や衛星放送などと比べ、インターネット動画配信はスマホやタブレットから、いつでもどこでも見ることができるというメリットがあります。しかし、今回のようにアクセスが集中すると配信しきれなくなったり、高画質な動画の場合は通信料が増大したり、また試合展開と配信動画に「時差」が発生したりと様々なデメリットもあります。

技術者視点でこの問題を考えると「負荷の想定が不十分」なことが最大の要因ではないかと思います。

人気の試合にどれくらいのアクセスが集中するのか、最大の同時接続ユーザー数はどれくらいになりそうなのか。この部分のシミュレートが甘かったのではないかと思います。

情報システムでも負荷試験は重要。
システムをフル回転させた時に、どこに負荷がかかるのか。
システムの動きがおかしくなった時は、どこがおかしくなっているのか。
つまり、ボトルネックになりうるのはどこなのか。

システムに限らず、企業の経営でも同じことが言えるのではないでしょうか。

個人的には。
動画配信はDAZNに限らず様々なサービスが展開されていますが、スポーツ中継に限って言えば、スマホの小さな画面で見るよりも、大画面のテレビで見たい。
今後のDAZNの配信品質の向上に期待しております。