IT事業部の山田です。

今、アメリカではFacebookで不正収集した個人情報が大統領選で使用されたのではないか、と大きな騒ぎになっています。
不正収集に使用されたアプリが英語だったため、被害者の殆どはアメリカの方ですが、同じ仕組みを使えば日本でも第三者が個人情報を集めることができてしまう、ということになります。

Facebookは実名登録が原則で、登録時に使用した個人情報などは当然Facebookは保有しているわけです。
また、数々のネットサービスとも連携しているので、Facebookが保有している個人情報は実に膨大なものだと予想できます。

ちなみに、この「Facebookが保有している個人情報」は、自分でチェックすることが可能です。
詳しくはこちら

ダウンロードした個人情報等々を見てみると「あなたの情報を含む連絡先リストをアップロードした広告主」なんて、普通に利用していると意識していないような項目もあって、結構衝撃的です。これらの情報が第三者の手に渡っている、と考えると、なかなか怖いものがあります。

Facebookを無料で利用できるのは、こういった個人情報をもとに、広告配信を行って収益を得ているという事実があります。
Googleも同様の広告配信を行っています。
もはやそれは驚くべきことではなく、当たり前のこととして受け入れられているようにも思えます。

今現在、無料で利用できているネットサービスの多くは、無料でユーザを集め個人情報を取得し、そこに広告を出して収益を得ているモデルがほとんどです。
FacebookのCOOは「プライバシーを求めるのであれば、Facebookは有料のサービスになる」と発言しています。
ただ、有料になったときに、はたしてFacebookの利用者数はどのようになるのか。
そこまで考えると、今回の騒ぎがどのような結末を迎えるのか、とても気になるところです。