皆さん、こんにちは。財務コンサルタントの押山です。

 

さて今回は、前回から引っぱ・・・ 、

引き続き、石坂産業様視察について書きたいと思います。

 

なぜ今週も石坂産業なのか…

それは私がコンサルタントを目指そうと思ったきっかけが、石坂産業=石坂社長にある

といっても過言ではないからです。

前職で経営者の勉強を始めた時、読み始めたビジネス雑誌に載っていたのが

「石坂産業」でした。他の記事・掲載は忘れても、それを読んだときの衝撃は

今でも忘れることができません。

 

そんな「原点」ともいえる場所に行ったのですから、

書かないわけにはいかないでしょう?

お察しの方もいらっしゃるかとは思いますが、視察中はテンションMAXでした。

 

まずは「石坂産業」についてのおさらいです。

もともとは「廃棄物処理業者」でしたが、1999年に起きた所沢市の農作物への

ダイオキシン汚染報道で、近隣農家から公害調停と住民による立ち退き抗議デモなど、

批判の矢面に立たされました。ダイオキシン対策をしていたにも関わらずです。

詳細は端折りますが、それを機に使用していた焼却炉を廃炉して、「リサイクル業」に転換したり、

不法投棄が絶えない雑木林を地権者から借り上げ、里山として管理し、地域住民の憩いの場として

開放するなど、今最も注目されている会社です。

里山には、蛍が生息し、季節折々の植物もみられるそうです。

 

そんな石坂産業について、

 

その1 「石坂社長は美人」

石坂社長に会われた方は皆さん口をそろえて「美人」と言われています。

確かにお奇麗で、個人的には「あの容姿に作業服」というギャップがとても新鮮でした。

(※決して、「作業着フェチ」というわけではありません)

 

しかし、やっていることはまさに「男まさり」。

今回お世話になった石坂産業の方々は、「社長は男」とまで言い切っていました。

すごいのは「やり抜く意思の強さ」です。

状況がどん底のとき、会社を存続させるために社長をやらせろと当時の社長に直訴し、

勤務姿勢の悪い屈強な男性社員を相手に一喝、法律により当時建築困難だった

プラントの建築に尽力し、1種でも維持・管理が困難な国際規格(ISO)を7種取得するなど、

やると決めたらやりきるその意志の強には敬服しました。

 

それに加えて、女性ならではの繊細さや気遣いも持ち合わせているのですから、

並みの男性社長では到底かなわないかもしれませんね。

 

 

その2 「お客様へのアメとムチ」

お客様は、ほぼすべて収集運搬業者の男性です。

それに対し、石坂産業の窓口はすべて女性で、暑い時には冷たい飲み物や

キュウリ(自社栽培だそうです)、寒い時には暖かい飲み物など、

気遣いが徹底されています。

そんなところですから、ガテン系の収集運搬業者さんの受けが良くないわけがありません。

これらの気遣いが「頼むなら石坂」と言わしめているのだそうです。

 

ただし、石坂産業は搬入に来るお客様に対して、アイドリングストップや

携帯電話、はては立小便まで、数々の制約を設けているのだそうです。

理由は、他社であろうがなかろうが、石坂産業に出入りする人・車両はすべて

『石坂産業』と見られてしまうから。

一般の人からすれば出入りする人や車両がどこの会社かなんて関係ないですからね。

 

それでも廃棄物の搬入は減るどころか増え続け、業績はうなぎのぼり。

これぞ「付加価値の極み」といえるのではないでしょうか。

 

他にもお伝えしたいことは多々ありますが、長くなりそうなのでこのあたりで。

このブログを見て気になった方は、現地に行ってみてみてください。

里山は、日曜日以外は一般の方にも開放されているそうです。

 

自分(自社)ではちょっと行けないなぁ・・・という皆様については、

安心してください。

弊社主催の「とちぎ経営人財塾」では、次期に同社への視察が既に内定(?)しています。

 

次期「とちぎ経営人財塾」は絶賛予約受付中です。

皆様のご参加をお待ちしております。