いい会社への経営戦略、事業承継に強いコンサルティング会社サクシードの市川です。

前回に引き続き、成果が出る組織の考え方をお伝えしようと思います。

前回は「必要性」について、しっかり社員に話して納得してもらっていますかという内容をお伝えしました。

2つ目のステップは、「妥当性」です。つまり、そのアクションは様々な方法を検討した結果、最適の選択であることに合意を取るということです。

「〇〇さん、売上目標達成のためには訪問件数を増やないといけないよね。来月から今の訪問件数を倍にするように。」

このような指示を出されると、社員は訪問件数をとにかく伸ばすことを考え、他にどのような方法があるかについて、全く検討することもしないでしょう。

この指示の出し方を続けると、考えることができない組織が出来上がり、トップが指示を出さないと何も成果を考えることができない会社になってしまいます。

中長期的に成果を出す組織は、自ら考える社員が多いのが特徴です。

「〇〇さん、売上目標達成のためには、WEBでの受注、訪問による受注、電話での受注、お客様からの紹介による受注のどれかを上げる必要があると思うんだ。来月の目標を達成するにはどの方法が適してると思う?」

様々なアクションの選択肢を与えて、社員自らが自分のアクションを選択できるように指示の出し方を工夫します。

大切なのは、社員がそのアクションの「妥当性」について納得しているかです。

たとえトップとして求めるアクションが確定していたとしても、指示するのをぐっとこらえて、社員からそのアクションを選択させるように工夫していきましょう。

次回は、最後のステップである「実行可能性」についてお伝えします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。