IT事業部の山田です。

昨日から配信されたWindows10の大型アップデート「Windows 10 Fall Creators Update」

ウィルスバスタークラウドがインストールされている状態でこのアップデートを適用すると、ブルースクリーンが発生して起動できなくなる不具合が確認されています。

ウィルスバスターの提供元であるトレンドマイクロが修正対応中とのこと。
「Windows 10 Fall Creators Update」のアップデートが自動的に始まることはないようですので、ウィルスバスターの修正アップデートがくるまでは「Windows 10 Fall Creators Update」へのアップデートは控えたほうが無難かと思われます。
https://esupport.trendmicro.com/support/vb/solution/ja-jp/1118537.aspx

また、トレントマイクロがNTTに提供しているフレッツ光の「セキュリティ対策ツール」などを導入している場合でも同様の問題が発生するようです。ご注意を。

※10/19追記。 ———–
リンク先にて修正モジュールが配布されています。このトラブルに遭遇してしまった方、ご参考ください!

さて、この大型アップデート。
大型アップデートも実は今回で4回目、新鮮味はあまりなくなっていますが、いろいろと改善されています。
例えば「ランサムウェア対策」として、ファイルやフォルダが不正に変更されるのを防ぐ機能がついたり、「OS標準フォント」にモリサワのUDデジタル教科書体が利用できるようになったり、あるいは「スマホとの連携機能」が強化され、Webブラウザの「Microsoft Edge」にもスマホやタブレットPCで使用するための機能が強化されたりと、改善点は多岐にわたります。

見た目に大きいのは標準フォントの変更でしょうか。
個人的にはMR(Mixed Reality)機能がそれほどのスペックがないPCでも動作する点に注目したいのですが、活用するためのヘッドマウントディスプレイなどのハードウェアがまだまだハードルが高いので絵に描いた餅になりそうな気もしています。これをきっかけに低価格なものが増えることに期待しています。

MR機能の強化にあわせて、デザイン面も変更されていて、画面の奥行を感じさせる「Fluent Design」というのが採用されています。

あとはフォト機能からスライドショー動画を作成できる「ストーリーリミックス」機能が大きいですかね。パソコン上の動画や写真などを組み合わせてショートムービーを自動的に作成する機能で「ビジネスで動画を活用したい、でもいきなりプロに制作を依頼するのは費用面でちょっと……」という人にはまず試していただきたい機能かと。

とはいえ、従来のWindowsの不満な点を改善するといった部分が多い今回のアップデート。
冒頭で書いたような問題もあるので、しばらくは様子見でいいのかも知れません。