adobestock_45501220コンサルティング事業部 市川です。

先日、弊社が所属している日本M&Aアドバイザー協会主催の勉強会兼懇親会に参加してきました。
弁護士や公認会計士によるM&Aの知識の勉強会でしたが、全国から40名近いM&Aアドバイザーが集まり情報交換させていただきました。
うれしいことに、近年専門分野に特化したM&Aアドバイザーが増えている気がします。
今回初めて名刺交換した方は動物病院専門のM&Aアドバイザーでした。

前回に引き続き、M&Aについての情報をご提供します。

近年、日本国内のM&Aの主役が、中堅・中小企業になりつつあることは前回お話ししました。繰り返しになりますが、M&Aで一番大切なことは「M&Aは目的ではなく、戦略的手段である」ということです。

M&Aは、目的とタイミングが成約する際の最大のポイントとなります。

今回はM&Aのタイミングについてお伝えしていきます。

まず、売却のタイミングとしては絶対的なものはありませんが、一定の収益性があるうちではないと買い手がつきにくい現状があります。どんなビジネスも長期繁栄、長期安定は難しい時代になってきました。業績悪化が顕著に表面化している場合、良い条件を得ることができなかったり、売却できず結局廃業となるケースも少なくありません。

売却を検討している経営者は、廃業による大きな経済損失(雇用や地域貢献、納税など)を招かないためにも、一定の収益性や魅力ある事業があるうちにM&Aの交渉をスタートすることをお勧めします。

次に買収のタイミングとしては、事業戦略上の投資が検討段階になった時といえるでしょう。イメージしやすいのは設備投資のタイミングです。いくら資金に余力があっても無駄なものに資金投入はしませんし、必ず設備投資後の回収プランも立案しているはずです。

つまり、会社に投資に回せる資金余力があり、事業戦略上で投資が必要であると判断された時が買収タイミングと言えます。儲かるビジネスだからといって、自社の経営状態を考えずにM&Aを積極的に行うことはお勧めできません。

M&Aは売り手、買い手のニーズとタイミングがマッチングして始めて成功します。

2017年2月10日(金)に「徹底解説!中小企業のM&Aはこう変化している」といったテーマでセミナーを開催予定です。

ご興味ある方は是非ご参加ください。