いい会社への経営戦略、事業承継に強いコンサルティング会社サクシードの市川です。

今回は経営者、経営幹部、部門リーダーから多く聞く悩みの一つである、「部下が動かない」といった課題について、今後必要となる考え方、目線についてお伝えします。

私は経営コンサルタントとして、経営者とのミーティングだけでなく幹部ミーティングにも参加させていただくことが多いです。

月間5回~10回の幹部ミーティングに参加している中で、どんな企業においても共通しているのが、「部下がなかなか動かない」といった課題です。

本当に動かないのでしょうか?

本当は動きたくても動けないかもしれません。動き方がわからないのかもしれません。

幹部ミーティングで、部下を名指しして「あいつは使えないやつ」と決めつけるのは簡単です。しかし、中小企業にとって人財は限られた経営資源ですので、「使えないやつ」と決めつけた瞬間に貴重な経営資源を捨てることになってしまいます。

今後人口減少による労働力不足が確定している中で、中小企業経営者はどんな人財でも会社にとってある程度活躍できる考え方をもつ必要があります。

その考え方とは、「指示する人の能力に合わせたマネジメントをする」という考え方です。

トイレ清掃を例として考えてみます。

能力の高い方には、「毎日トイレを綺麗にしておいてください」といった指示で十分です。

能力の高い方はこの指示を受けて、トイレ清掃の当番表、チェックリストを作成し、必要な用具を準備してスタッフミーティングにてトイレ清掃についての決まり事を徹底することでしょう。

しかし、同じ指示をしても能力がまだ高くない方は動けません。動かないのではなく、動き方がわからないのです。

能力がまだ高くない方には、「朝、昼、夜の3回、便器・床・鏡が汚れていないかチェックしてください。そしてチェックリストを作成して毎日私に報告してください。」と指示すべきです。

能力がまだ高くない方への指示はより具体的にしてあげないと、いわゆる「動かない部下」になってしまいます。

もし、あなたの会社で動かない部下がいるとしたら、マネジメントする側である経営者、経営幹部の責任であるといえます。

「指示する人の能力に合わせたマネジメントをする」を意識することで、より活発な組織づくりのきっかけができると思います。

是非、試してみてください。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。